実際に暮らしてみて、収納スペースが足りないと感じる人も少なくありません。
収納の不足にはいくつかの原因が考えられ、それぞれ対処法があります。
この記事では、収納が足りないと感じている人へ向けて、上手に収納するポイントや対処法について解説します。部屋別の収納術も解説するため、ぜひ参考にしてください。
マンションの収納率は?
収納率とは、住宅の総床面積のうち、収納スペースの面積が占めている割合のことです。
マンションの場合、収納率は8〜10%が一般的です。
それに対して戸建て住宅の場合、収納率は13%前後の建物が多くなっています。
収納スペースを多く確保したいと考えているなら、収納率10〜12%を目安に物件を選びましょう。
収納が足りなくなる3つの原因
そもそもなぜ収納が足りなくなるのでしょうか。ここでは、その原因を解説します。
1.不要なものを捨てられない
使わないものを捨てられず、断捨離ができていなければ、収納スペースが広くてもカバーしきれません。
収納が不足しないようにするには、自分にとって本当に必要なものだけをとっておく習慣を作りましょう。
2.そもそも収納率が足りない
所有しているものの量と収納率が合っていない可能性もあります。
すでに触れた通り、一般的なマンションの収納率は8〜10%です。
部屋の広さに換算すると、3.5〜4.5帖程度となります。所有しているものの量がこの広さに収まらないなら、断捨離が必要です。
3.家族構成が変わって、物が増えた
家族が増えると、その分ものも増えます。
たとえば、子どもが生まれたり、ペットを飼い始めたりするとものが多くなりがちです。
また、キャンプ、登山、釣りなど新しい趣味を始めた場合も、ものが増えます。
上手に収納するポイント
上手に収納するには、何に気をつけたらよいのでしょうか。ここでは、上手に収納するポイントを解説します。
自分にとっての適正量を考える
ものの適正量は人によって異なります。
必要な量、収納に収まる量、持ちたい量などは、人によってさまざまです。
そのため、ものの適正量について自分の基準を明確にしましょう。
目の前にあるものが必要な量、収納に収まる量、持ちたい量の3つのうちどれに該当するか考えたうえで整理することも大切です。
一気に進めようとしない
いきなり整理整頓を始めても収拾がつかなくなるケースはよくあります。
無理に家全体の収納を見直すのではなく、少しずつ区切って進めましょう。
1日1箇所ずつでも構いません。また、タイマーを活用すると時間を制限できるため、集中的に整理整頓できます。
定位置を決める
整理整頓においては、片付け終わった状態を維持することが特に重要です。
そのためには、ものの定位置を細かく決めておくとよいでしょう。また、収納場所を大まかに決めるだけでなく、引き出しの中の定位置まで決めましょう。
適材適所の収納があるか
収納はただ多いだけでは使いこなせない恐れがあります。
どこにどの程度の収納が必要かよく考えましょう。家事の動線に沿った収納がないと使いにくいです。使用頻度も考慮し、収納を見直してみましょう。
収納が足りないときの対処法6つ
収納が足りない場合、対処法はさまざまあります。以下でくわしく解説します。
1.まずは断捨離する
収納が不足しているなら、まずは断捨離が必要です。ものが少なければ整理整頓も容易になり、見た目もすっきりします。
今後使用しないものは処分し、断捨離の後は不要なものを買わないよう注意しましょう。
2.むやみに収納アイテムを買わない
収納スペースが多くても、うまく使えなければデッドスペースになります。
そもそも収納スペースを増やせばその分だけ部屋が狭くなるため、要注意です。整理整頓しても足りない場合のみ、収納アイテムを追加しましょう。
3.隙間を活用してデッドスペースを減らす
デッドスペースとなっている隙間を活用すると、収納を増やせます。
たとえば、ベッド・ソファの下や、家具同士の間などは、意外と空いているものです。隙間用のワゴン収納など、デッドスペースを活用できるアイテムを活用しましょう。
4.上の空間を有効活用する
場所によっては、上の空間が空いている可能性もあります。
たとえば、クローゼットや納戸は、上のスペースが空きがちです。突っ張り棒を使ったり、簡易的な棚を作ったりし、上の空間を有効活用しましょう。
5.見せる・見せない収納のメリハリをつける
収納はすべて隠すべきとは限りません。
生活感が出やすいものは隠したほうがすっきりするものの、見えていても問題ないものは隠さなくてもよいでしょう。
また、使用頻度が高いものは、あえて見せる収納にする方法もあります。
6.レンタルスペースを活用する
ものが多いなら、レンタルスペースを活用するという手もあります。
シーズンオフのもの、使用頻度が低いもの、アウトドア用品などは、常に自宅に置いておかなくても生活に支障はありません。
最近では、入居者向けに荷物の預かりサービスを提供しているマンションもあります。
部屋別に収納術を紹介
部屋によっても、異なる収納のポイントやアイデアがあります。部屋に適した収納術を把握し、それぞれの場所を片付けましょう。ここでは、部屋別に収納術を紹介します。
リビング
リビングでは、リモコン類、書類、文具などをよく使用します。
しかし、リビングに収納がない住宅も少なくありません。そのため、基本的にリビングには、最低限のものだけ置くべきです。
収納を増やしたい場合は、高さのない棚を設置すると圧迫感を抑えられます。
キッチン
キッチンは細々とした動作が多いため、使い勝手を重視して収納を考えましょう。
いちいちものを探さなくて済むよう、ものの定位置を決めることも大切です。使用頻度の高さも考慮し、収納方法や場所を決めましょう。
廊下
廊下に収納するものの使用頻度にはばらつきがあります。
たとえば、掃除道具は使用頻度が高いですが、スーツケースはたまにしか使わないでしょう。また、収納するもののサイズ感もさまざまです。
廊下の収納についてはラックやフックを活用し、どこに何があるかひと目でわかるよう工夫すると便利です。
寝室
寝室にウォークインクローゼットを設けている家も多いでしょう。
寝室に収納するアイテムとしては、ベッドカバーなどの寝具や洋服があげられます。
季節に合わせて衣替えが必要になるため、入れ替えやすい収納を心がけましょう。
洗面所
洗面所にも、さまざまなものを収納します。
具体的には、洗剤、化粧品、掃除道具、洗濯用品などです。使用頻度に合わせて収納を工夫しましょう。
洗面所には細々しているものを中心に収納するため、100円ショップやホームセンターなどで販売されている小物入れもうまく活用するとよいです。
玄関
玄関周りの収納には、靴を収納します。
シューズクローゼットは比較的スペースが広いですが、さまざまなものを収納しているとスペースが足りなくなりがちです。
シーズンオフの靴は購入時についてきた靴箱に入れ、コンパクトに収納しましょう。
マンションならば壁面収納がおすすめ
マンションで収納スペースを大幅に増やしたいなら、壁面収納がおすすめです。
壁と同系色の収納や空間に馴染む色味の収納なら、床から天井までが覆われてもそれほど圧迫感が出ません。
テレビ台とセットになっている商品もあるため、収納を増やしたい場合は活用を検討してみてください。
壁面収納の具体例
壁面収納は、さまざまな場所で活用できます。ここでは、壁面収納の具体例を紹介します。
リビングの壁面収納
リビングの壁面収納としては、クローゼットと一体化しているタイプもおすすめです。
リビングに大きな収納スペースがない間取りも多いため、クローゼットがついている壁面収納を取り入れると便利に活用できます。洋服だけでなく、掃除機やスーツケースなどの収納も可能です。
テレビ台としての収納
テレビ台、本棚、飾り棚が1つなっている壁面収納もあります。
戸棚の一部がガラス張りになっている商品が多く、趣味のアイテムやコレクションを飾って楽しめます。見せる収納も取り入れられるため、使い勝手がよいです。
デスクとしても活用できる壁面収納
テレビ台と収納に加え、デスクがついている壁面収納も人気です。
ボード部分を引くと簡易的なデスクになる仕組みになっています。
そのため、使わないときは閉じておくと邪魔になりません。すっきり見えるため、リモートワークの人にもおすすめです。
ローボードを使った壁面収納
ローボードと間接照明がついたおしゃれな壁面収納も存在します。
リビングに置いても圧迫感が少なくてスタイリッシュです。リゾートの雰囲気を演出できるため、そのようなイメージを求めている人に向いています。
ケース別、おすすめの収納術
家族の人数によっても、適切な収納方法は異なります。ここでは、それぞれの場合についておすすめの収納術を解説します。
1人暮らしにおすすめの収納術
1人暮らしでは、1Rや1Kの間取りが多いです。広くても1LDKとなります。
このような間取りですっきりした空間を目指すには、ベッドスペースと居住空間のメリハリが重要です。収納アイテムを積極的に使い、限られたスペースを有効活用しましょう。
2人暮らしにおすすめの収納術
2人暮らしは、荷物もそれなりに多くなります。壁面収納を積極的に使用し、収納スペースを大幅に増やしましょう。また、それぞれの持ち物の定位置を明確にすることも大切です。
3人以上におすすめの収納術
3人以上のファミリー層は、ウォークインクローゼットがある間取りがおすすめです。
ただし、ウォークインクローゼットは単に広ければよいというわけではないため、どこに何が収納されているのか把握できる広さが理想的です。
3人よりも多い4人家族なら3〜4帖、5人家族なら3.5〜5帖のスペースが必要となります。
まとめ
収納が足りない場合は、断捨離や収納の見直しが必要です。
部屋によって収納するものが異なるため、それぞれに適した収納を確保しましょう。特にマンションは、壁面収納の活用もおすすめです。
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