スタッフ・ヴォイス
【素材のおはなし】とっても優秀なABS 樹脂を使った生活用品
CEO 吉川和希
こんにちは! CEO の吉川です。
今回は素材のお話し「ABS 樹脂」のお話です。
時より生活用品でも目にするようになりましたがまだまだ馴染まない樹脂ですよね。
ABS ってなんの略か知ってますか??
答えは
「 アクリルニトリル ブタジエン スチレン プラスチック」
一般的には全く必要のない知識ですが正式名称を言えると
なんか、すごい・・・って思ってもらえることもあるのでよかったらぜひ覚えてください。
耐衝撃性と剛性に優れた素材を
生活用品に使いました。
ABS 樹脂はブタジエンという合成ゴムが混ざっていることもあり
耐衝撃性と剛性にも優れています。その耐久力から車のパーツや
ヘルメットの素材としても使われており、ライクイットではブリックス
という小物収納ボックスに使われています。
下記に良い点をまとめてみました。
・高い剛性(PP よりも強い)
・衝撃に強い(落とした時に割れにくい)
・寸法精度が出る(製品の反りが少ない)
・酸やアルカリに耐える
・十分な耐熱性(常用耐熱温度は70℃~100℃です)
収納用品は重い物を入れることもあるので
剛性に優れた素材を使うことでたわみも少なく使えるの嬉しいですよね。
こちらはトイレットペーパーホルダーに後付けできるシェルフです。
緩めて差し込むだけで店になるこの製品もABS 樹脂で作られています。
強度のある素材を選定することでシンプルなデザインを実現しています。
ライクイット社ではABS 樹脂は製品のパーツ
として使われることも多いです。
ふたを開ける際に力が加わる
分別ゴミ箱のペダル部分にABS 樹脂を使用しています。
負荷のかかるパーツに対して強度のある素材を選定することで
製品寿命を伸ばすことを目指しています。
一方で苦手なこともあります。
・太陽光に弱い
・アルコールに弱い
・PP に比べて高価
直接日光にあたる場所などで
使用する場合には劣化が進むので
注意してください。
またアルコールには弱いです。長時間で膨張してしまいます。
物によっては割れる可能性もあります。
ABS 樹脂の知識が少しあるだけで生活用品の選び方のコツになるかもしれません。
ぜひ買うときの参考にしてみてください。