
収納のプロ・宇高有香さんが実践する、3.5畳の子ども部屋収納の見直し。前回は「増え続ける教材」を余白を残してスッキリと収納されていました。
▼前回の記事はこちら
今回のテーマは「メイクグッズ収納」。勉強への集中力を高めつつ、大好きなメイクも楽しめる。そんな、思春期の娘さんの心に寄り添った収納の仕組みを公開します。

執筆者:宇高 有香(うだか・ゆか)
収納暮らしコンサルタント/ライフオーガナイザー®。
「毎日がラクになる仕組み」をつくる収納のプロとして、個人宅のコンサルティングや新築・リノベーション時の収納プランニングを行う。
住まいの動線と暮らしに合わせた収納設計を得意とし、モデルハウス監修、講師・執筆など幅広く活動している。
著書「子どもと暮らすラクに片づく部屋づくり(辰巳出版)」
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目次
「勉強」と「メイク」が場所を取り合うデスク
娘はこの春から中学3年生。受験生とはいえ、年頃の女の子です。
特にメイクに関しては小学生の時から大好きです。
我が家では、母である私自身が、メイクは洗面所でなく自分のパーソナルスペースでしているということがあってか、娘も自然と自分の部屋でメイクをするようになっていました。
けれど、3.5畳の部屋に置かれたデスクは、もともと勉強が主役の場所。
そこに大きなメイクボックスがどんと置かれている状態は、正直かなりの存在感でした。
横幅も高さもあるボックスは、使っていないときも机の一角を占領し、ただでさえ増え続ける受験教材とスペースを取り合うことに。



勉強道具とメイク道具が同じ机の上に並ぶことで、視界の情報量も多くなり、どこか落ち着かない印象がありました。
本人は大切にしているメイクグッズですが、少し壊れかけていたこともあり、他の収納を使ってもっとスマートに収納できないか、と思っていました。
“持ち運べる”ことで変わる収納の考え方
そこで見直したのが、like-it の「持ち運べるメイクボックス(ホワイト)」でした。

まず大きく変わったのは、“普段のメイク”グッズをシンプルに見直せたこと。
娘にとっては“普段のメイク”と“ちょっと気合を入れる時のメイク”は常に同じ場所にある必要はなかったのに、今までは大きなメイクボックスを出してきてメイクをするのが少し大変に思っていました。
ですが、こちらのメイクボックスに変更したことで、自然とメイクグッズの“1軍”と“2軍”を分けることが出来、この軽さは、想像以上に快適だったようです。

そして何より、デスクが広くなりました。
メイクボックスが常に置かれていた頃と比べると、机の天板がしっかりと空き、勉強に集中できる環境に。
一見、メイクボックスだとわからないビジュアルの為、書類の横に置いておいても違和感がないのもポイントです。

一番左にあるのがメイクボックス。
こちらの記事で整えた書類収納と併せてシェルフの幅ぴったりにおさまりました!
鏡がセットになっているのも、機能的なポイントです。
これまでは卓上ミラーを別に出していましたが、ボックスに鏡が付いていることでワンアクション減りました。
必要なものがひとまとまりになっている安心感があり、準備も片付けもスムーズです。

“2軍”の居場所をつくることで整う
では、“2軍”のメイクグッズはどこへ・・・??
こちらは「タイディアップボックス」に整理して保管することにしました。

このボックス、よく私も仕事の片付けの現場でもお客様にご提案させてもらうのですが、角がテーパーレス設計と言って、一切の凸凹がなし!とっても納まりがきれいなんです。

細かいメイクグッズを収めるには少し深い為、ポーチを使ってまとめて収納するようにしました。

タイディアップボックスとポーチですっきり整理されたメイクグッズ

アイライナーやリップなど細長いペンシルタイプの物はポーチへ
これだけの物がスッキリと収まりました!ポーチにはアイライナーやリップなどの細長いペンシルタイプの物をまとめて入れています。
そして思わぬ効果も。
タイディアップボックスのふたの上が、娘のタブレットの定位置にぴったりだったのです。
高さも安定感もちょうどよく、自然と“置き場所”が決まりました。
結果的に、デスク上にタブレットが散らかることも減り、勉強とメイク、どちらにも良い影響が生まれました。

“1軍・2軍”で動作をシンプルにする
この、“1軍”と“2軍”に分けるということは、実は私が実生活はもちろん、仕事で片付けの現場で物を分ける際にも使っているテクニックのひとつです。
例えば、キッチンでも「ほぼ毎日使うキッチンツール」と「頻度は低いけど、この調理をする際には必要だから持っておきたい」といったような頻度が違うキッチンツールってありますよね?
“キッチンツール”というカテゴリーとしては同じですが、全て同じ場所に置いていることで、日常の調理の為の動作が制限される場合は、“1軍”だけを一番使いやすい場所に置き、“2軍”は少し取りづらい場所にまとめておいて、使う時だけそこから取ると、日常の調理がとてもしやすくなる、なんてこともあります。

娘もこの“1軍” “2軍”をわけてメイクグッズを収納することで、日々のメイクにかかる動作がシンプルになったようです。
片付けは「減らすこと」ではなく「仕組み」を作ること
片付けや収納というと、「減らすこと」に焦点が向きがちですが、好きなものを無理やり減らす必要はありません。
好きなものを持ちながらも、どう使うか、どこに置くかを頻度や取り出しやすさと照らし合わせて総合的に整えることで、空間は無理なく整っていきます。
娘の場合は特に、受験生という環境下の中、デスクを整えて勉強スペースを確保することと、大好きなメイク道具を効率的に収納したいという目的がはっきりしていました。
・持ち運べることで場所を選ばず使えること
・使わないときはコンパクトに戻せること
・そして、使用頻度で分けることで、日常の動作がスムーズになること
これらが重なることで、空間は自然と整い、気持ちにも余白が生まれます。
机が片付くと、次にやるべきことにすっと向き合える。
そんな小さな変化の積み重ねが、日々の過ごしやすさにつながっていくのだと思います。



スタッフコメント
今回のお話を伺い、印象的だったのは、「1軍・2軍」で収納を考えるというシンプルな工夫でした。
すべてを一番使いやすい場所に置こうとするのではなく、使用頻度に合わせて居場所を分ける。それだけで、毎日の動作が驚くほどスムーズになり、限られたスペースにも自然と余白が生まれます。
収納は、ただ物をしまうことではなく、暮らしやすさをつくるための仕組みづくり。タイディアップボックスや持ち運べるメイクボックスも、そんな仕組みを支える存在だからこそ、暮らしの変化に合わせて長く使い続けられるのだと感じました。
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