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ライクイットの新商品であるシェルビングシステムのデザインを手がけたデザイナー 三宅一成(みやけ・かずしげ)さん がシェルビングシステムと一緒に写っている全身写真

いつもとは少し違う視点から生まれた「シェルビングシステム」。

ライクイットがこれまで大切にしてきた「日本の住まいに合うサイズ設計」や「暮らしに寄り添う機能性」に、デザイナーの感性が加わることで、新しい表情が生まれました。

なぜこの形になったのか。

どのような対話を重ねて完成に至ったのか。

今回は、ライクイットの新商品であるシェルビングシステムのデザインを手がけたデザイナー 三宅一成(みやけ・かずしげ)さん にインタビュー。

開発の裏側や、デザインに込めた思いを伺いました。

“らしさ”を守りながら、“新しさ”を取り入れる。

そのものづくりのプロセスをお届けします。

miyake design代表:三宅 一成(Kazushige Miyake)の顔写真

三宅 一成(Kazushige Miyake)

2005年にmiyake designを設立以来、国内外の企業とともに、 「価値をかたちにする」という観点からデザインを行っている。

その製品はスマートフォンやキッチン家電等の幅広い分野の電化製品、 家具や生活雑貨、自転車、伝統工芸品など多岐にわたる。

iFデザイン賞やレッドドットデザイン賞、グッドデザイン賞など多数の受賞歴があり、 グッドデザイン賞審査委員、iFデザイン賞審査委員も務める。


生活用品ブランドが“家具”に挑戦する意味とは

――ライクイットは主にプラスチック製の収納用品を扱うブランドですが、家具をつくりたいという話を聞いたとき、どう思われましたか?

ライクイット東京オフィスにて三宅一成(みやけ・かずしげ)さん がインタビューを受けている

「正直に言うと、最初にその話を聞いた時点で『プラスチック製品にこだわる必要はないのでは』と感じました。

もし“収納するもの”というカテゴリーで新しい価値をつくるのであれば、材料のカテゴリー自体は本質ではなく、目的に対して適材適所の素材を選べばいい。

そう考えると、ライクイットが家具に取り組むことは、ごく自然な流れだと思いました。

一方で、実際に家具として成立させるには、品質・強度・質感・コストなど、越えるべきハードルが多いだろうとも感じていました。

だからこそ、最終的にしっかりと良い商品として形になったのは本当に良かったですし、この挑戦が意味のあるものになったと感じています。」

――ライクイットのブランドコンセプトとしても「プラスチック製品を扱うブランド」とは明記しておらず、「生活用品ブランド」と定義しています。

今回のシェルビングシステムは、ライクイットの世界観を広げるアイテムになったと感じています。

なぜ棚板は“天然木のオーク”なのか

――今回の棚板はシートではなく天然木の突板で、オークを選定されています。その理由を教えてください。

ライクイットのシェルビングシステムの天然木オークの木目が美しい様子

「今回の棚板は 『適材適所』という考え方で検討した結果、天然木の突板が最も適していると判断しました。

見た目の自然さはもちろんですが、手触りの良さや、棚板として反りにくく安定して使える点も大きいです。

いくら見た目が近くても、シートはやはり“フェイク”。

使い続ける中で、その質感は人が感じ取ってしまいます。

収納用品として日常的に触れるものだからこそ、そこは妥協したくありませんでした。

また、スチールの柱との素材の対比や、 空間に置いたときの存在感まで含めて考えたとき、オークが最もバランスが良いと判断しています。

ただ、今後の展開としては樹種のバリエーションやスチールカラーの違いなど、別の表情のラインナップがあっても面白いと思っています。」

縦横に拡張できるアイデアが生まれた背景と目指した佇まい

――シェルビングシステムの一番の特徴である拡張性。このコンセプトはどのようにして生まれたのでしょう。

「これは僕からの提案です。

もともと、縦にも横にも自由に継ぎ足していけるシェルフを自分自身が欲しいと思っていたんです。

縦方向に増やせる棚や、横方向に増やせる棚はありますが、縦にも横にも拡張できるものは意外と少ない。

機能性の高いシステム家具の中にはそういったものもありますが、どうしてもメカニカルな印象になりがちです。

『普通の佇まいで、縦横に拡張できる棚があったらいいな』と思ったのが今回のアイデアの原点でした。

ライクイットのシェルビングシステムを縦横に拡張している

実はこのアイデア自体は、かなり前から温めていたものなんです。

コロナ禍のとき、仕事が一時的に止まって時間ができたので、スタッフと一緒に『こういうものがあったらいいよね』という案をたくさん作っていました。

それを良いタイミングで提案した形です。」

――上に組み上げていく構造で、全体耐荷重は300kgとなっています。

この組み立てやすくて強固な構造を思いついたきっかけなどあれば教えてください。

ライクイットのシェルビングシステムを上に組み上げていく構造の説明図:全体耐荷重は300kg

「きっかけは、縦にも横にも自由に拡張できる棚を考えたとき、どうしても構造が複雑になりがちだったことです。

そこで出発点として考えたのは、『一見すると普通の棚に見えるミニマルな佇まいのまま、
縦にも横にも自然に継ぎ足せる構造にできないか』ということでした。

構造のヒントになったのは、柱を“1本の長いネジ”のように捉えるという発想です。

そこから柱の内部構造を設計しながら、強度・組み立てやすさ・見た目のシンプルさのバランスを調整し、現在の形に仕上げていきました。」

ライクイットのシェルビングシステムの柱の写真:“1本の長いネジ”のよう

――試作段階でも、このネジパーツが全体の安定感を大きく左右していました。

完成すると見えなくなる柱の中のネジ構造、まさに“縁の下の力持ち”ですね。

デザイナーが考える、このシェルフの本当の魅力

――世の中にはシンプルなオープンシェルフが多くありますが、デザイナー目線でこのシェルフの魅力を教えてください。

「いちばんのポイントは、横にも縦にも自由に継ぎ足していける拡張性です。

暮らしの変化に合わせてサイズや形を更新できるので、『買って終わり』ではなく長く付き合えるシェルフになっています。

そして重要なのは、その機能を前面に出しすぎず、全体をミニマルにまとめている点です。

ライクイットのシェルビングシステムを横にも縦にも自由に継ぎ足した様子

拡張性と静かな佇まいが両立しているのが、このシェルフの特徴だと思います。

また、ライクイットの既存の収納用品との相性がとても良く、すでに持っているアイテムを活かしながら空間を整えられる点も魅力です。」

ライクイットのシェルビングシステムにスタックアップコンテナーを設置している様子

――展示会でも空間に馴染みすぎて、什器(じゅうき)だと思われることがあるほどです。

既存のライクイット製品とも相性がとても良いですね。

もし自分で使うなら?デザイナーが思い描く使い方

――もし三宅さんご自身が使うとしたら、どのような場所で、どのように使いたいと思われますか。

理由も教えてください。

ライクイットのシェルビングシステムをオフィスにて数段縦と横に積み重ねる。そしてファイルやボックスを使用しオフィス用品を収納している様子
オフィス使用イメージ

「まずはオフィスで使いたいですね。

資料やサンプル、小物、ツールなどサイズの違うものが混在するので、棚板の位置や段数を調整しながら無駄なく整理できます。

また、キッチンでも使いやすいと思います。

置くものや空間に合わせて棚の高さを変えられるので、使い方の幅が広がります。

この棚は「棚に物を合わせる」のではなく、『空間に合わせて棚を組み立てる』感覚に近い。

だからこそ、暮らしや仕事の変化に合わせて 自然に寄り添ってくれるのが良い点だと思います。」

――部屋を大きく模様替えしなくても、今の暮らしの中に無理なく組み込める。

それもこのシェルフの魅力のひとつですね。

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スタッフコメント

今回のシェルビングシステムは、ライクイットの収納用品とデザイナーの視点が重なり合うことで生まれた新しい家具です。

素材選びから構造設計、そして空間との関係性まで、細かな検討と対話を重ねながら形づくられてきました。

拡張性を持ちながらも静かな佇まいを保つデザインは、暮らしの変化に寄り添いながら長く使い続けられる存在になりそうです。

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