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ライクイット製:タイディアップボックス 浅型(グレー)

オープンシェルフやパントリーなど、扉のない収納棚での“見せる収納”として人気の「タイディアップボックス」。

一見すると、とてもシンプルな四角い収納ボックスですが、その形には、使いやすさと美しさを両立するための工夫が細部まで施されています。

さらに、環境に配慮した発泡成形や再生材の活用など、見えない部分にもライクイットならではの技術が活かされています。

今回は、タイディアップボックスのデザイン・設計を手掛けたプロダクトデザイナー・小関隆一さんにインタビュー。

シンプルだからこそ難しい裏側や、製品づくりに込めた思いについて伺いました。

小関隆一(Ryuichi Kozeki)のプロフィール写真

小関隆一(Ryuichi Kozeki)

デザインを価値の創出行為として位置づけ、プロダクトを中心とした幅広い領域で活動を行う。

多摩美術大学卒業後プロダクトデザイナー喜多俊之氏に師事し、2011年に独立。

Red Dot Design Award, iF Design Award, グッドデザイン賞(日本)特別賞やベスト100など受賞多数。


シンプルな収納を成立させる設計力

――タイディアップボックスに込めたこだわり

ライクイット製:タイディアップボックス 深型5点セット(ブラック)

「ライクイットの収納用品の中でも、特にシンプルな佇まいが特徴の『タイディアップボックス』。

一見すると何気ない四角い収納ボックスですが、その背景には設計者ならではの細かな工夫が詰まっています。」

――このシンプルなデザインに込めたこだわりや、設計時に苦労した点を教えてください。

「収納のためのシンプルな箱をつくりたい」というところから始まったプロジェクトでした。

だからこそ、寸法設定やディテールなど数ある設計要件の中で、どこに『こだわり』を表現するべきかを探ることに多くのエネルギーを注ぎました。

例えば、少しだけ“なだらか”に仕上げたエッジの表現もそのひとつです。

形状検討を進める中で、使い方も徐々に明確になっていきました。

ライクイット製:タイディアップボックスの角アップ:少しだけ“なだらか”に仕上げたエッジがわかる写真

検討を重ねる中で機能面の取捨選択も進み、最終的にはポーチも含めたセット構成となり、商品としての完成度も高まったと感じています。

ライクイット製:タイディアップボックスの中にオーガナイズポーチSとLが収納されている様子

また、このボックスのような平面的な形状を射出成形※1で美しく実現することは、実は簡単ではありません。

なかなか気づかれにくい部分ではありますが、ライクイットの技術力が表れているポイントだと思います。」

※1:プラスチックなどの加工法。加熱して溶かしたプラスチックなどの材料を金型に高圧で注入し、冷やして固める手順で加工を行います。

ライクイット工場内:機械でタイディアップボックスが作られている様子

技術が生み出す心地よさ

――発泡成形という選択

「タイディアップボックスには、再生材の活用や発泡成形※2といった環境にも配慮した技術も取り入れられています。」

※2:溶融したプラスチックに窒素や二酸化炭素などのガスを高圧で直接注入し、射出時の圧力低下を利用して樹脂内部に微細な気泡を形成する技術

ライクイット製タイディアップボックス:再生材の活用や発泡成形でできた独特の模様

――技術面から見た、この製品の魅力を教えてください。

「発泡成形を取り入れたいというアイデアは、実はライクイットさんから提案されたものでした。

世の中に向けた技術提案という意味もありますし、製品の軽量化にもつながります。

強度を保ちながら使用する樹脂量を減らせるため、環境面だけでなく、ユーザーにとっての持ちやすさにもつながるメリットの多い手法です。

また、製品自体がとてもシンプルな形状だからこそ、発泡成形によって生まれる自然なテクスチャが活きています。

成形過程で生まれる表情なので作為的ではなく、木などの天然素材と組み合わせても違和感なくお使いいただけると思います。」

室内の一室にカラーボックスとその中にライクイット製:タイディアップボックスを使って整頓されている。インテリアの中にも自然に馴染んでいる

デザイナーが実践する使い方

――タイディアップボックスは、オープンシェルフやパントリーの可動棚などで、ガジェット類や消耗品、防災備蓄など、さまざまなものの収納に活用されています。

小関さんご自身は、どのように使われていますか?

「仕事で使う道具や素材、サンプル、大小さまざまな試作品などが手元に多くあるため、それらをシェルフに収納する際にタイディアップボックスを使っています。

木目の家具の中に置いても、発泡成形によって生まれる自然なテクスチャがよく馴染むところが気に入っています。

個人的にはグレー系のカラーが好みですが、収納するものによっては、中身が見えるクリアタイプも活用しています。

ライクイット製タイディアップボックスの中にPC、充電コード、電池などガジェットが整理されている様子

また、ポーチには、出張時に必ず持っていくケーブルやアダプター類、細かな小物などをまとめて、常に入れた状態で保管しています。

必要なときにそのまま取り出して持っていけるので、準備がしやすく、忘れ物をするリスクも大きく減りました。」

ライクイット製:オーガナイズポーチSとLそれぞれにケーブルやアダプター類、細かな小物が整理されている

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スタッフコメント

今回のお話を伺い、改めて感じたのは、シンプルな製品ほど見えない部分に多くの工夫が詰まっているということでした。

タイディアップボックスは、一見すると無駄のない収納ボックスですが、その背景には寸法や形状、成形方法まで細かな検討が積み重ねられています。

さらに印象的だったのは、小関さんご自身も仕事道具や出張用品の収納に日常的に活用されていること。デザイナー自身が「使い続けたい」と思える道具だからこそ、暮らしの中でも自然と長く寄り添ってくれるのだと感じました。

毎日目にするものだからこそ、使いやすさも、美しさも、心地よさも大切にしたい。タイディアップボックスには、そんなライクイットのものづくりへの想いが詰まっています。

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