ライクイットが2018年に発売した「米とぎにも使えるザルとボウル」。
累計出荷数量が25万セットを突破するなど、リリースから7年間でライクイットを代表するアイテムへと成長しました。

今回のコラムでは、このアイテムを活用した「お米の上手なとぎ方」と「ご飯のおいしい炊き方」をご紹介。
また、米とぎ以外の活用方法もレクチャーしていきます。
購入を検討している方はもちろん、すでに愛用されている方にもご覧いただきたい記事です。
目次
古い道具をお手本にした新しい調理道具
このアイテムを開発するきっかけとなったのは「マタタビのザル」です。
弾力性があり、水切れのいいマタタビのザルは、米とぎにぴったりな道具です。
しかし、植物素材なのでお手入れが難しく、湿って黒カビが発生したり乾燥して割れてしまうことも……。
そこでライクイットでは、マタタビのザルのよさを受け継ぎつつ、より丈夫で扱いやすい道具を作ることにしました。
古くから日本で使われていた道具をヒントにし、料理研究家・松田美智子さんと共同開発したのが「米とぎにも使えるザルとボウル」なのです。

松田美智子(料理研究家)
1955年生まれ。「松田美智子料理教室」主宰。素材の味、風味を活かした「理に適った料理」には定評がある。
レシピ本やエッセーの執筆、調理道具の開発、パーティーのプロデュースなど、多方面で活躍中。
–
長年にわたり料理研究家として「食事」に向き合ってきた松田さん。
共同開発したザルとボウルには、松田さんの知見やノウハウが詰め込まれています。

弾力があって水切れもいいマタタビのザル。その特性を樹脂製品にインプットしたのが「米とぎにも使えるザルとボウル」です。
ザルの素材には独自開発の樹脂を採用。柔軟性に優れているため、とぐときにお米の表面が傷つきにくく、ご飯をおいしく炊き上げることができます。

独自開発の樹脂の耐熱温度は140℃(一般的なエラストマーの耐熱温度は60℃)。
安心して電子レンジで調理したり、食器洗い乾燥機で洗浄することができます。
上手な米とぎが「ふっくらご飯」の秘訣
それではさっそく上手な米とぎ方法を解説します。
工程①:下洗い

米をザルに入れて流水をかけ、手でひと混ぜして汚れやデンプン、ヌカ臭さを取り除きます。時間をかけすぎず手際よく作業しましょう。
工程②:米とぎ


手で「ぐるり」と米をとぎ、キュッと止めます。 米1カップにつき10回を目安に米とぎを行い、10回おきに流水をかけ、手でひと混ぜして汚れやデンプンを落とします。

手の形にご注目。ボールを握るように軽く丸め、米をといでキュッと止めます。 力を入れ過ぎて米を傷つけないように注意しましょう。
工程③:浸水

米とぎが終わったら、胚芽を取り除くために再び流水で洗いながします。
その後、ザルにボウルをセットして水を張り、5〜10分ほど浸水させ、米の表面に水を含ませます。
工程④:浸透

ザルを外してボウル内の水を捨て、再度ザルを戻します。この時、米をドーナツ状に広げることで効率よく排水することができます。
この状態で15分ほど水切り。これで米粒の中心まで水を浸透させます。 米に吸水させることで加熱した時にお米のデンプンが糊化しやすく、ふっくらと仕上がります。

水切り時に写真のようにザルを斜めにすると水が早く落ち、水切りの効率がアップします。時短したいときにお試しください。
💡ミニコラム
米にはデンプンが多分に含まれていることはご存知だと思います。
デンプンの結晶に水分が浸透することでご飯が「ふっくら」としますが、デンプンが多すぎると「ベタベタ」な仕上がりに……。
しっかり洗って余分なデンプンを落とすことが、ふっくらご飯への第一歩といえます。
簡単でおいしい「土鍋ご飯」
それでは次に、土鍋ご飯のおいしい炊き方を紹介します。

遠赤外線効果を持つ土鍋。芯までしっかり火が通るため、ふっくらとしたおいしいご飯に仕上げることができます。
「土鍋でご飯を炊く」と聞くと「難しそう……」と思う方は少なくないと思います。でも、実は想像以上に簡単に炊くことができるんです。

土鍋に米と同カップ分の水を入れてフタを閉め、強火にかけます。これを吹き上がるまで5分ほど続けます。
その後、弱火にして蓋を開け、しゃもじで鍋底の米を返します。鍋中を返したら、7~8分弱火で炊きます。

よく「フタを開けずに……」といいますが、このタイミングで鍋中を返すことで均一に火を通すことができ、ご飯の仕上がりに差が出ます。
鍋縁の水分が引いたら火を止め、フタを再度締めて7分ほど蒸します。

おいしい土鍋ご飯ができあがりました。思ったより簡単だったのではないでしょうか?
炊きあがったご飯をぜひそのまま食べてみてください。炊飯器で炊いたものとの違いに驚くはずです。
💡ミニコラム
米3カップに対して酒を大さじ2杯を加えて炊くと、炊き上がりがより艶やかになり、風味も向上。
特に古米を炊くときに有効なテクニックです。続いては「おこげ」を楽しみたいときのテクニック。
米3カップに対して大白油を大さじ1杯加え、火を止める前に30秒ほど強火で加熱すると、香ばしいおこげができます。
様々な活用方法をご紹介

深型ザルとボウル、浅型ザルとボウル、そしてプレートの5種類からなる「米とぎにも使えるザルとボウル」シリーズ。
単品でも使えますが、組み合わせればより便利にご活用いただけます。
①出汁をこす

深型ボウルに浅型ザルを重ねると、ちょうど1リットルの出汁(味噌汁4杯程度)をこすことができます。
鍋でかつお節や昆布から出汁をとり、ザルにキッチンペーパーを敷いて、その上にゆっくり注げば完成。プレートはザルの受け皿として使えます。
なお、すぐに出汁を使わない場合、あら熱を取ってから冷蔵庫に入れれば保存できます。
②麺類の湯切り

そばやそうめんなどの麺類を、ゆでたあとに水にさらして締めたいときにも活躍します。
麺をザルに上げ、湯切りをしてからボウルに重ね、そのまま流水で洗ってぬめりを取り、さらに冷水で締めます。 それから再びザルで水切りをして盛り付けましょう。
③野菜を水にさらす

スライスした玉ねぎや白髪ねぎ、みょうがなど、水にさらしてシャキッとさせたい場合にも。
水切れがいいので素早く下ごしらえできます。 ナスやジャガイモのアク抜きをするときにも便利ですよ。
④手作り餃子の下準備

ザルとボウルとプレートを組み合わせれば、効率よく餃子の下準備ができます。
ザルは刻んだ野菜の水気を切るときに、ボウルは具材を混ぜ合わせるときに、そしてプレートは包んだ餃子を並べるときに活躍します。

トウモロコシを茹でたりアサリの水抜きをしたりと、「米とぎにも使えるザルとボウル」は様々な場面で力を発揮します。
いろいろと組み合わせて、あなただけの使い方を見つけてみてください。
「楽しい」調理道具

ライクイットがこれまでに培ってきた「技術」と、料理研究家として長年活躍している松田さんの「知恵」。
それらが合わさって生まれたのが「米とぎにも使えるザルとボウル」です。
–
使いやすく、美しく、そして楽しい。
「米とぎにも使えるザルとボウル」は、料理に興味がある方、料理が好きな方、そして料理を楽しみたい方におすすめできるアイテムです。

ここまでお読みいただきありがとうございました。最後に、松田さんの言葉を紹介し、コラムを締めさせていただきます。
冷蔵庫がなかった時代、食材を塩漬けにしたり、干物や乾物に変えて保存しました。
冷蔵庫がある現代の私達は、その乾燥性能を利用してサラダの水切りをします。
道具によって調理効率を上げる。道具を使いこなすこともまた、知恵なのです。
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